Dynamics CRM を Windows Server 2008 で利用してパフォーマンスの問題に直面したら…

こんにちは、Dynamics CRM 次期バージョンの情報収集に熱心な今日この頃かと思いますが、今日は Dynamics CRM 4.0 をご利用のみなさんにも是非確認していただきたいサポート技術情報を紹介します。
ここで紹介するのは、Windows Server や SQL Server といった Dynamics CRM 以外のマイクロソフト製品に関するサポート技術情報、およびブログです。
Dynamics CRM に特定されると目に触れる機会も少なくなりますので、ブログでざっとご案内します!

修正プログラムが提供されているパフォーマンスの問題

Dynamics CRM 4.0 では Update Rollup 7 で、Windows 7、Windows Server 2008 R2、SQL Server 2008 R2 をサポートしました。
Windows Server 2008 R2 に Dynamics CRM をインストールされていてアプリケーションからの応答がない、CPU 使用率が高いなどの問題に直面された場合は次のサポート技術情報を確認してください。
修正プログラムが提供されています。
日本語が機械翻訳のため、英語のリンクも記載します。

KB2297652 : 多くのプロセッサ コアおよび PCI-X MSI の多くのデバイスが Windows Server 2008 R2 ベースのコンピューター上でハイパー-V ・関連サービスを開始することはできません。
https://support.microsoft.com/kb/2297652/ja (日本語 機械翻訳)
https://support.microsoft.com/kb/2297652/en-us (英語)

 
KB97600 : アプリケーションが応答、低パフォーマンスの経験、または経験高い特権を持つ CPU 使用率場合 Windows 7 または Windows Server 2008 R2 で多数の大規模な I/O 操作の実行を停止
https://support.microsoft.com/kb/976700/ja (日本語 機械翻訳)
https://support.microsoft.com/kb/976700/en-us (英語)

KB2155311 : パフォーマンスの低下が発生した NUMA ベースのプロセッサを持つしが実行されている Windows Server 2008 R2 または Windows 7 の場合は、スレッドの要求大量のメモリは、最初の 4 GB のメモリ内のコンピューター
https://support.microsoft.com/kb/2155311/ja (日本語 機械翻訳)
https://support.microsoft.com/kb/2155311/en-us (英語)

KB979149 : 大規模なアプリケーションを実行すると、Windows 7 または Windows Server 2008 R2 を実行しているコンピューターが応答しなくなった
https://support.microsoft.com/kb/979149/ja (日本語 機械翻訳)
https://support.microsoft.com/kb/979149/en-us (英語)

SQL Server ブログ : Unexplained slowness in SQL 2008 on Windows 2008 R2
https://blogs.msdn.com/b/repltalk/archive/2010/10/27/unexplained-slowness-in-sql-2008-on-windows-2008-r2.aspx 
 
TCP Chimney オフロードに起因するパフォーマンスの問題

Windows Server 2008、および Windows Server 2008 R2 では TCP Chimney オフロード機能がサポートされています。この機能を使用すると、ネットワーク サブシステムが、TCP/IP 接続の処理をサーバーのプロセッサからサブシステムのネットワーク アダプターにオフロードできます。(ただし、ネットワーク アダプターで TCP/IP オフロード処理がサポートされている場合に限ります)。その結果、コンピュータのCPU 利用率を低減し、ネットワーク パフォーマンスを大幅に改善することができます。TCP Chimney オフロードは、Windows Server 2008 の全バージョンで使用可能で、サポート技術情報 951037 に記載されている方法で有効/無効を切り替えることができます。

KB951037 : Windows Server 2008 の TCP Chimney オフロード、受信側のスケーリング、およびダイレクト メモリ アクセスのネットワーク機能に関する情報
https://support.microsoft.com/kb/951037/ja (日本語 機械翻訳)
https://support.microsoft.com/kb/951037/en-us (英語)

一方で、TCP Chimney オフロード機能が有効な場合、トランザクション スループットに影響を及ぼし、SQL エンジンがステートメントを完了してから、次のステートメント開始イベントを受け取るまでの間に遅延が発生する可能性があることが次の SQL Server ブログに記載されています。
一定の期間に連続したステートメントを実行する要件のあるアプリケーションでは、この遅延が深刻なパフォーマンスの問題を引き起こす場合があります。
ブログにも記載されていますが、このような傾向がみられる場合は、TCP Chimney オフロードを無効にし事象の発生を確認することも有効です。

SQL Server ブログ : TCP Chimney Offload – Possible Performance and Concurrency Impacts to SQL Server Workloads
https://blogs.msdn.com/b/psssql/archive/2008/10/01/windows-scalable-networking-pack-possible-performance-and-concurrency-impacts-to-sql-server-workloads.aspx

Kerberos 認証プロトコルと共に統合 Windows 認証を使用する場合に発生するパフォーマンスの問題

Microsoft Dynamics CRM 4.0 ホワイトペーパー『パフォーマンスの最適化と保守』 (バージョン 2.0) の 31 ページに次の記述があり、2 つのサポート技術情報が紹介されています。

「Kerberos の問題を起こす可能性がある要因はすべてを取り上げることができないほど数多くありますが、この機能を有効にすることで、特に帯域幅の狭い環境では、パフォーマンス上のメリットが得られます。
ただし、ネットワーク診断を実行して、パフォーマンスに対する最終的な影響を確認する必要があることも考慮してください。

注: 統合 Windows 認証と Kerberos 認証のパフォーマンスの最適化の詳細については、Microsoft サポート オンラインで、次のリソースを参照してください。」

IIS 6.0
KB917557 : [FIX する可能性がありますパフォーマンスが低下使用したときに発生統合 Windows 認証、Kerberos 認証プロトコルと共に IIS 6. 0 で
FIX: You may experience slow performance when you use Integrated Windows authentication together with the Kerberos authentication protocol in IIS 6.0
https://support.microsoft.com/kb/917557/ja (日本語 機械翻訳)
https://support.microsoft.com/kb/917557/en-us (英語)

IIS 7.0
KB954873 : IIS 7. 0 で、Kerberos 認証プロトコルと共に統合 Windows 認証を使用するときにパフォーマンスが低下を発生する可能性が
You may experience slow performance when you use Integrated Windows authentication together with the Kerberos authentication protocol in IIS 7.0
https://support.microsoft.com/kb/954873/ja (日本語 機械翻訳)
https://support.microsoft.com/kb/954873/en-us (英語)

パフォーマンスの問題は、インシデントベースで対応しているサポート部門ではなかなか手強い問題ですが、これらの記事がお役にたてば幸いです。

- Dynamics CRM サポート 斎藤 さち江