[Update] Windows Server 2008 R2 Server Core の WoW64

今回は、前回ご紹介しました「Windows 7 アプリケーション品質を高めるための開発者ガイド (Windows 7 Application Quality Cookbook) 」のアップデートです。

現在公開されている Windows 7 アプリケーション品質を高めるための開発者ガイドWindows 7 Application Quality Cookbook の v.0.9 を元に日本語翻訳され公開されています。この Cookbook は現在 v.1.4 が英語版の最新です。そのため、v.0.9 から v.1.4 に至るまでにいくつかの変更が行われていますので、より正確な情報を知るには出来れば英語版をご一読いただけると幸いです。

さてその変更点の中で、先日の Future Technology Days Windows 7 セミナー ロードショー の 「Windows 7 / Windows Server 2008 R2 アプリケーション互換性」セッション内でご紹介しました Windows Server 2008 R2 のサーバーコアにおける WoW64 の扱いが変更になっていますので、ここでアップデートさせていただきます。

Windows Server 2008 R2 サーバーコアにおける WoW64 はオプションで、デフォルトではインストールされないとご紹介しましたが、この仕様が変更になり、デフォルトでインストールされることになりました。そして、不要であれば任意にアンインストールできる仕様となりました。

旧:Windows Server 2008 R2 のサーバーコアのインストール オプションで、WoW64 が既定ではインストールされないように仕様が変更されました。

新:Windows Server 2008 R2 のサーバーコアのインストール オプションで、WoW64 がアンインストール可能となりました。WoW64 は 32bit コードの実行が不要であればアンインストールできるオプショナルフィーチャーです。
(The Server Core installation option for Windows Server 2008 R2 allows you to uninstall WoW64. WoW64 is now an optional feature that you can uninstall if it is not necessary to run 32-bit code.)

これにより、みなさまが開発する 32bit アプリケーションをサーバーコアで動作させる場合の影響を最小限にしアプリケーション互換性を改善しておりますので、32bit アプリケーションの Windows Server 2008 R2 への移行もご安心いただければと思います。