【Visual Studio Code】月間アクティブユーザー100万突破記念!これまでの振り返りとワタシの想い


皆さん、こんにちは。テクニカルエバンジェリスト戸倉彩です。

2016年12月1日。今年も残すところあと1か月となりました。
ここで、いったんVisual Studio Codeについて振り返ってみたいと思います。

先月16日(米国現地時間)、アメリカで開発者向けオンラインイベント「Connect();// 2016」が開催されました。このイベントは、米国マイクロソフト本社が主催し、年に1度、マイクロソフトの最新テクノロジーやソリューションを発表される場となっており、今年はマイクロソフトが推し進めている「クラウドファースト、モバイルファースト」の世界に対する次の一手が披露されました。

今回のイベントの基調講演で、一番最初に登場したプロダクトは、なんとVisual Studio Codeでした(基調講演の内容は社員にも事前に知らされておらず、どのような順番で、どのような内容が発表されるかは、皆さんと同じようにワクワクしながら、オンライン参加者として視聴していました。日本時間は深夜0時過ぎでした。) 現在、Visual Studio Codeは世界で月間アクティブユーザーが100万突破したことが紹介されました。100万人規模については、100×100×100と考えると少しイメージが湧くでしょうか。

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ここからは、ワタシの独断と偏見でVisual Studio Codeの成長の中で印象的だったことについて綴っていきたいと思います。

■振り返りその1:Visual Studio Codeの登場について
マイクロソフトは、2015年4月30日にコードエディタとしてWindows、MacOS、Linuxに対応した「Visual Studio Code」を発表し、Preview版のダウンロード提供が開始されました。マイクロソフトが初めてVisual Studioの機能の一部が利用できるデスクトップアプリケーションを、Windows以外のOS環境に対応したことによるインパクトは大きかったように思います。また、当初はまだ日本語対応しておらず、英語のみの提供だったこともあり、インストールを様子を見ながらという方も多かったのではないでしょうか。Visual Studio Codeは、突然、登場した印象を持たれている方もいらっしゃったようですが、数年前から動いていたマイクロソフトがhtmlベースのエディタ機能をクラウド上で利用できる開発コード「Monaco」と呼ばれていたものを、Electronという技術を利用したことにより、クロスプラットフォーム対応のVisual Studio Codeをリリース実現することができました。
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国内では、5月26日から2日間の開発者向けイベント「de:code 2015」の最終調整が行われている真っ最中でした。皆さまからのご要望等を受け、Visual Studio Codeセッションをご用意することになりました。ワタシの手元にあるものは一般公開されているプログラムとVisual Studio Codeの公式サイトからの技術情報のみ。Preview版バージョン0.3.0を利用したデモ環境とシナリオ作りに苦悩する日々が続きました。

■振り返りその2:初めてのVisual Studio Codeセッションとde:codeデビュー登壇
de:code 2015の2日目。ワタシにとっては初めてのde:code登壇、そして国内で初めてのVisual Studio Codeセッション。皆さんの期待にお応えすべく、セッションではクロスプラットフォーム開発のメリットをよりご理解いただくために、MacおよびLinux(Ubuntu)の環境で多様なプログラミング言語を使ったライブコーディングを交えてご紹介させていただきました。
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※当時、マイクロソフトの有償イベントでMacBookを使ったセッションを行ったことに対して、各方面から様々なご意見ご感想が寄せられました。近年、マイクロソフトではWindows以外の環境をお使いいただいている技術者の方々にもマイクロソフトのテクノロジーをお使いいただけるように、各種ツールやサービスの展開を促進しています。それに伴い、開発者向けイベント等でマイクロソフト社員がMacでデモを行うケースが増えたなぁと不思議に感じている方も多いかもしれませんが、今のマイクロソフトでは自然なことになってきています。

■振り返りその3:オープンソース化の発表
2015年11月。Visual Studio CodeのオープンソースがGitHubで公開になりました。https://github.com/Microsoft/vscode
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オープンソース化される前から、Visual Studio Codeは無償でダウンロード提供していましたが、GitHubに公開された後は、国内外での注目度や知名度がさらに加速していく様子が分かりました。日本からも品質改善のために、Preview版をお試しいただき、フィードバックや検証等に積極的にご協力いただく方々も現れ、とても嬉しかったのを覚えています。

■振り返りその4:拡張機能とVisual Studio Code Marketplaceの登場
従来から公開されいたVisual Studio Marketplaceサイトに、Visual Studio Codeが加わり、Visual Studio Codeへの拡張機能の追加できるようになりました。マイクロソフトだけでなく、パートナー企業や、一般の方々も拡張機能を開発した場合にはMarketplaceで公開できる仕組みになっています。公開されたばかりのタイミングでは限られた選択肢しかありませんがでしたが、今日現在では豊富な拡張機能をご利用いただくことが可能です。
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■振り返りその5:1.0 正式リリース
Preview版がリリースされて約1年後。2016年、今年4月にVisual Studio Code 1.0の正式リリースしました(日本語のローカライズバグの問題を一部抱えたままのリリースとなり、改善を望む声を本社に届けたり、この頃も1年前と同様にde:codeイベントに向けて慌ただしく準備を進めていました。) この時点で、Visual Studio Codeを数字で見ると、Preview版の公開から「200万」のダウンロード件数、「100超え」のプログラミング言語サポート、「300超え」のPull Request件数、「1,000超え」の拡張機能(Extension)の提供が行われていました。
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■振り返りその6:ターミナル統合
Visual Studio Codeからターミナルを呼び出し、コマンドラインやPowerShell、bashを利用することができるようになりました。Visual Studio Codeは軽量なコードエディタとして登場し、拡張機能を追加することでよりパワフルにお使いいただけることに加えて、コーディングだけでなく、コマンド実行の操作をする技術者の方々にとっては、この機能を待ち望んでいたことでしょう。Visual Studio CodeとPowerShellやターミナルを行ったり来たりしていたワタシは、ありがたみを感じました。(が、当初は日本語のディレクトリが正常に表示されない等、こちらも多くのバグを含んでおり、使いこなすためには試行錯誤する必要がありました。現在、最新版ではかなり改善されています。)

■振り返りその7:ITPro向けイベントでVisual Studio Codeセッション
Visual Studio Codeリリース当時、Visual Studio Code正式サイトでVisual Studio Codeは「Build and debug modern web and cloud applications.」と書かれており、Webアプリやクラウドアプリ開発に最適なエディタとしてのアプローチが行われていました。また、
「コード」という名前や「Visual Studio」の冠が付いていることで開発者向けのツールという印象を持たれている方も多いことと思います。Visual Studio Codeは進化し続けています。現在、インフラ運用管理に役立つ拡張機能も続々と公開になっており、PowerShellやDockerをサポートする拡張機能(Extention)も多くの方々にご利用いただいています。今年11月、ITProや技術者向けのTech Summit 2016で「PowerShellの新しい相棒 Visual Studio Code」というセッションを通じて、オープンソースになったPowerShellのスクリプト作成から実行までをクロスプラットフォーム環境でできることを提案させていただきました。以前にITPro寄りの仕事をしていたワタシにとっては、Visual Studio CodeをITProの方々にご紹介できる待ちに待った日であり、とても頼もしく感じました。また、「Infrastructure as Code」という言葉も出てきているとおり、インフラやプロビジョニングを自動化するためのものがコード化されてきていることから、今後はますます幅広い分野でVisual Studio Codeをお使いいただけるのではないか、と思いました。

■振り返りその8:毎月アップデートが行われていること
Visual Studio Code Stable版は毎月アップデートが行われています。参考までに年表的なものを作成してみました。改めて眺めてみると、こんなにステップを得て進化をしてきたんだと感慨深い気持ちになりました。毎月、Visual Studio Codeを起動するタイミングでアップデートを促してくるメッセージ表示を避けたい、という方は自動アップデートを止める方法がありますので設定しておきましょう。

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ここからは、個人的な所見も含めて。

振り返りその9:Visual Studio Codeに関する記事や投稿
今年1年で、日本国内でVisual Studio Codeを試していただいた方が増えはじめ、ワタシの周りでも聞いたことがある、知っている、使っているという方が増えてきました。また、Visual Studio Codeについて記事や投稿も頻繁にみかけるようになりました。Twitterでは、海外でも #VSCode ハッシュタグが多く用いられていることもあり、ワタシ自身もこちらを使うようにしています。是非、皆さまもVisual Studio Codeで体験したこと、技術的な情報について情報発信していただければと思います。他のユーザーさんに貢献しながら、自身の記録や勉強にもなりますし、ワタシ達も皆さんがどのように活用されているのか、どのように感じているのかが分かることは楽しみです。

■振り返りその10:毎月のリリースノート意訳作業
「日本語のリリースノートがない」というフィードバックを受け、個人的に、Visual Studio Codeのメジャーアップデートがある度にリリースノートを意訳してmsdnブログで公開してきました。毎月たくさんの方々にアクセスいただいたり、リンクを貼ってご紹介いただき感謝いたします。オフィシャルに公開される日本語の情報が限られていることもあり、今後もベストエフォートで意訳していきたいと考えています。また、
ワタシも意訳したものをGitHub上に公開して、オープンに貢献していきたいと考えています。今後は一緒にサポートいただける方が現れることも期待しつつ…


皆さんにとってはVisual Studio Codeはどのような存在でしょうか。
また近いうちにお会いしましょう。

Have a nice Code♪

※Twitterで最新情報発信中 @ayatokura

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