Windows Phone SDK 7.1.1 をWindows 8 Consumer Previewへインストールする際の注意点

Windows Phone SDK 7.1.1については、先日4/4に放送したUX-TVでご紹介しました(https://www.ustream.tv/recorded/21584653)が、その中で、明言を避けた部分について、注意点があり、メモを残しておきます。

Windows Phone SDK 7.1.1は、既存のWindows Phone SDK 7.1のインストールに対するパッチとして提供されています。こちらは、Windows VistaやWindows 7上においては特に問題なく適用できます。

現在公開されているWindows 8 Consumer Preview に対して Windows Phone SDK 7.1.1をインストールして、開発を行いたい場合、おそらく Visual Studio 11 Beta版と併用されると思いますので、インストールのポイントを示します。

 

Windows Phone SDK 7.1.1 をWindows 8 Consumer Previewへインストールする際の注意点

(1) Windows Phone SDK 7.1のインストール

Windows 8 Consumer Preview に対して、Windows Phone SDK 7.1 をインストールする前に、XNA系のコンポーネントがうまくセットアップされない問題を解決する必要があります。

このために、Games for Windows Marketplace Client (https://www.xbox.com/en-US/LIVE/PC/DownloadClient) をダウンロードして、セットアップしましょう。このプログラムがインストールされた後は、エラーなくWindows Phone SDK 7.1をセットアップできます。

(2) Windows Phone SDK 7.1.1のインストール

Windows Phone SDK 7.1のセットアップが完了したら、Windows Phone SDK 7.1.1 更新プログラム (https://bit.ly/wpsdk711jp )を適用します。こちら、Windows Phone SDK 7.1のBeta版やRC版には適用できませんのでご注意ください。

(3) Blend for Visual Studio の問題

Visual Studio 11 Beta と Windows Phone SDK 7.1.1 が揃いました。これでめでたくWindows Phone用やWindows 8用のアプリ開発環境が整った…、という喜びもつかの間。Blend for Visual Studio で新規アプリの作成を行ってみてください。

よく見ると、ソリューションパネルに何もファイルが生成されません。「え゛ー」と驚いて、Visual Studio 11 Betaの修復インストールや再インストールを行っても、この問題は解決しません。
XAMLのプロジェクト、HTMLのプロジェクト、どちらで行ってもうまくいきません。

結論として、Blend for Visual Studioを正しく動作させるには、環境変数 [VisualStudioVersion] の設定が必要です。変数値を[11.0]とします。

改めてBlend for Visual Studioを起動し、新規プロジェクトを作成します。

無事に、新規アプリケーションが作成されました。

 

・・・ この問題のために、一度 Windows 8 Consumer Preview をインストールし直した、という人が一人でも減ることを祈って。