開発者向け Mango Beta へのアップデート、注意点あれこれ

(2011/7/6、日本向けにもアップデート配布が行われましたので更新します)

次の点にご注意ください。

0. AppHubアカウントの登録が完了していることが条件です
これからAppHubへ登録される場合は、週に1度か隔週に1度のバッチ処理で、アップデートの情報が送られる予定です。

1. アップデート中に問題が生じても、マイクロソフトからのサポートは一切受けられません
現在、Windows Phone 7が販売されている国や地域を除きます。
日本はまだ販売されていないため、今回のアップデートにおけるサポートはありません。

2. NoDoへのアップデートとAppHubアカウントで開発者登録したデバイスが必須となります
Build 7.0.7390.0 または 7.0.7392.0 のデバイスが必要です。
このビルド番号に対するアップデートがないデバイスは、NoDoのアップデートをお待ちください。
1アカウントで1台のみのアップデートです。 複数台のアップデートが可能なようです。ソースはこちら
https://create.msdn.com/en-US/news/Mango_Beta (このページに日本が含まれていませんが、Microsoft Connectへの招待メールが送られると聞いています)

3. 秘密保持義務 への同意が条件となります
Microsoft Connect経由で必要なツールが配布されます。Microsoft Connectの参加条件を確認ください。
https://connect.microsoft.com/terms.aspx
アプリケーション、スクリーンショット、デバイスイメージ、バイナリダンプ、どのような形式においても第三者と情報を共有できません。その他、アップデートの手順書の内容に同意が必要です。

Confidentiality (updated 6/30/2011)
By participating in this pre-release program, you agree not to share the ‘Mango’ pre-release device image, binary dumps, or the applications used to update to this pre-release image, with third parties.

米国本社の見解によりスクリーンショットの開示は構いませんが、あくまでもWindows Phone "Mango"のベータ版であることをお忘れなく。開発はどんどん進んでいるので、予告なく仕様が変わる可能性があります。
今回のEarly Access Programでは、市販のWindows Phone 7デバイスに対する開発者向けのベータアップデートであり、日本語版 (Display languageが日本語)としての"Mango"は公開されていませんのでご注意ください。

 
4. バックアップを確実に残してください

アップデートの手順書に記載されていますが、アップデートツールにおいて、次のフォルダに
C:\Users\{username}\AppData\Local\Microsoft\Windows Phone Update\{Device GUID}\
バックアップを作成します。 将来、Mangoの正式版が公開された場合に困らないように、バックアップは複数残してください。

5. アップデートのプロセスをよく理解してから進めてください
ROMがファイル単体で配布されるものではありません。ツールが3つ配布され、インストールが必要となります。
そのツールに含まれる、最新のZuneを利用し、ネットワーク経由でダウンロードします。
ドキュメント上の所要時間はおおよそのものです。
(1) Windows Phone 7 を マイクロソフトのテストサーバーから更新プログラムを受けられるように設定します (所要時間: 60-70分)
デバイスのバックアップ、Windows Phone 7への更新プログラムの適用が行われます。
この途中過程は、プロセスが停止していると勘違いしそうなくらい、updateの処理の進み具合が遅いです。
間違っても、途中でツールを終了させたり、システムのシャットダウンが起こらないよう、ご注意ください。
        この処理が終わったら、上記4の注意点に従い、バックアップしたファイルを、別のストレージにバックアップします。
   (2) Build 7.0.7401.0 へのアップデートを行います (所要時間: 20-30分)
最新のZuneクライアント経由で、更新を実行します。
更新が終わるまで気長に待ちます。
   (3) Build 7.0.7661.0 へのアップデートを行います (所要時間: 70-80分)
        最新のZuneクライアント経由で、更新を実行します。
更新が終わるまで、相当、気長に待ちます。

6. 何かあれば、私または同じチームの高橋宛に連絡を
二人ともツールのテストに参加して、デバイスのアップデートを体験し、ツールや手順書の改良に参加しています。サポートできるわけではありませんが・・・。

7. アップデートが完了したら、[settings]から[region+languge]、[keyboard]の設定をお願いします
[Display language]は日本語を選ぶことはできません。元のデバイスがサポートしている言語のみとなります。
[Region format]を変更したら、[Tap here to accept changes and restart your phone]をタップして、再起動します。

7.1. デバイスの開発者登録とWindows Phone SDK 7.1 Beta 2のインストールをお忘れなく
Windows Phone Developer Tools 7.1 Betaには対応していません。
Mangoにアップデートしたデバイスは、Windows Phone 7ではないので、開発者登録が消えます。Windows Phone SDK 7.1 Beta 2に付属の「Windows Phone Developer Registration」で改めて登録をお願いします。

追記(2011/07/06)、Windows Phone 7 (NoDo)状態で開発者としてインストールしたアプリケーションは、アップデート後、動作しなくなります。改めてDeploymentを実行してください。

それでは、Mango の世界へ。