日本の開発チームの努力を垣間見て


Channel 9ネタでもあるのですが、このところ毎日、調布技術センターに通って、開発チームの皆様とお話をしております。毎回2時間くらいのヒアリングを行っているのですが、とても興味深いことだらけで、知りえた情報の中で公開可能なものをどうやって皆さんに伝えていけばいいのだろうと模索しております。


「日本のマイクロソフトは開発を行っていない、ローカライズしかしていない」という誤解が日本国内に生じている事実を私たちマイクロソフトの社員は知っています。これは非常に残念な認識の一つです。この認識の相違が生じてしまっている原因は、日本のマイクロソフトの製品展開や製品サポートなどの経緯にもよるものかもしれません。


私が展開しているChannel 9では、その誤解を払拭するためのきっかけを作ろうと狙っています。また、製品開発の現場を知り、その現場での努力を少しでも多くの方に知ってもらいたいと考えています。


たとえば、Windows Vistaをひとつとっても、Active Directory、フォント、IMEの改良、これらは日本のユーザのことを考えています。2007 Office Systemにおいては、ユーザビリティの面で日本のお客様が良く使う機能というのを勘ではなく、実験データやユーザビリティに対するフィードバックから選別しています。ホームユーザ向けの製品をとっても単なる画面を日本語化するという簡単なローカライズではなく、日本市場や日本語という文化をきちんと意識した上で、日本固有の機能が付加されています。


Windows Automotiveのチームは、高機能・高品質の車載機器が求められる日本市場で順調に成長しています。すべての開発を日本で仕切り、プラットフォームが調布から世界に向けて展開されているということはあまり知られていないことでしょう。


日本語や中国語・韓国語といったアジア圏特有の文字を入力するためのソフトウェアであるIMEにおいてもさまざまな努力がなされています。開発チームはより精度の高い入力しやすいエディタを開発する一方、テスティングチームはその問題を大量のテストシナリオにおいて検証し、開発チームにフィードバックしています。また2007 Office Systemに搭載されるIMEはWindows Vistaのものとは異なり、変換精度の追求やOutlook連絡帳との連携、さらにはWindows SharePoint Serviceによる辞書データの連携(辞書ダウンロード、XML Web Service連携)といったことを検討し、よりよい日本語入力環境を追求しています。


開発されている製品やコンポーネントはあまりにも普段の操作に身近なものであるために、それがどのような思想で設計され実装されているか、その情報を知る術は簡単ではありません。ただ、私が展開しているChannel 9のような活動を通じて、開発者の方々を取材することにより、いろんな発見があると考えています。


ゆくゆくは他のMSDNブロガーやeXConnブロガー、TechNetブロガーなどの情報を捕捉するようなビデオログをどんどん投稿できればと考えています。


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